皆さん、こんにちは。
今回は少し前から噂されていた『Monster Hunter』とのコラボが遂に公式から発表されたので、それらのカードを簡単に見ていこうかなと思います。
現在の情報では『Secret Lair』のみでの登場なので、スタンダードセットには含まれません。
また収録枚数も限られているため、ごく少数のカードのみ登場といった形になっています。
基本的には既存カードのイラスト差し替えバージョンのみなので、元カードと併せて紹介していきます。
それでは見て行きましょう。
【統率者/EDH】各セットの『伝説のクリーチャー』まとめ【MTG】
ページ内リンク
Secret Lair x Monster Hunter The Monsters
『モンスターハンター3』の看板モンスター『海竜ラギアクルス』が『原初の潮流、ネザール』のイラスト違いで登場。
今回はイラスト違いということでモンスター独自のギミックなどがないのは残念です。
ただ『原初の潮流、ネザール』のチョイスは悪くなく、寧ろピッタリと言えるでしょう。
『原初の潮流、ネザール』単体は打ち消されることなく安全に着地できる上、常在型能力で手札上限をなくす効果や対戦相手のクリーチャーでない呪文に反応してドローする効果を持っています。
対戦相手が多い統率者戦ではドロー誘発を起こすタイミングが多いため、非常に優秀な効果であると言えます。
またカードを3枚を捨てることで除去から逃れることも可能なため、一度着陸してしまえばかなりの場持ち性能を発揮できるでしょう。
ただ原作再現の点で見ればクオリティーは低いと言わざる負えません。
やはりイラスト違い故、既存カードの能力に左右されるのは仕方ありませんが・・・。
『ラギアクルス』は雷を用いた戦闘を得意とするため、そういった点が再現されていないのは非常に残念です。
最近登場しているコラボ作品の『Secret Lair』には、オリジナル効果を引っ提げて登場するものも増えてきたために比較する対象ができてしまったのも良くなかった点でしょう。
ただ新規で書き下ろされたイラストは美しいのでコレクションとしてはかなり良いです。
『モンスターハンター』の看板モンスター『火竜リオレウス』が『炎の大口、ドラクセス』のイラスト違いで登場です。
キーワード能力「飛行」を持っているため、滑空戦闘を行う『リオレウス』には合致しており、攻撃誘発でバーンダメージをたたき出すのも「火球」を吐くことの再現として捉えることができます。
個人的には7マナ7/7というスタッツは『リオレウス』にしては大きすぎる気もしますし、『峰の恐怖』あたりの方がイラストや能力も含めて再限度が高かったようにも感じます。
まあドラクセスでも全然イメージと違うといったことはないので問題はないです。
『ラギアクルス』同様、イラストも素晴らしいものとなっておりコレクション性は非常に高いといえます。
『モンスターハンターワールド』の看板モンスター『滅尽龍ネルギガンテ』が『暴虐の龍、アスマディ』のイラスト違いで登場です。
『滅尽龍ネルギガンテ』は『モンスターハンターワールド』世界に於ける生態系のバランサーを務めている側面があり、舞台となる「新大陸」に於いて「古龍渡り」によって飛来する「古龍」を捕食する頂点捕食者の立ち位置です。
こういった設定を参考にしているかはわかりませんが、『暴虐の龍、アスマディ』の攻撃誘発でパーマネントを生贄にしライブラリーからパーマネントが飛び出してくる、といったギミックは生態系のサイクルを表しているといっても間違いではないでしょう。
既存カードのイラスト違いなのでこれ以上の再現は不可能となっていますが、もしオリジナルカードで登場していた場合は「驚異的な自己再生能力」や「再生するたびに強化される」設定なんかもカードデザインで落とし込まれていたのではないかと考えると少し勿体なく感じます。
因みにチラリと見える背景から予想するに「龍結晶の地」でしょう。
『モンスターハンターポータブル3rd』の看板モンスター『雷狼竜ジンオウガ』が『領界喰らい、サルーフ』のイラスト違いで登場です。
個人的には「狼」部族しかないのか・・・といった不満がありますが、イラスト違いなので仕方ないでしょう。
分類的には「ドラゴン」、もしくは「恐竜」は入っていてほしいです。
『雷狼竜ジンオウガ』は戦闘中に電気を溜めることで最終的には『超帯電状態』になりますが、その表現を「+1/+1カウンター」の増幅で再現を狙っている感じでしょうか。
またカウンターを取り除くことで、その個数以下のすべてのパーマネントを追放できる能力は『超帯電状態』で繰り出してくる「大技」の再現に見えなくもないです。
こちらのカードももしオリジナルカードであれば「ターン経過でパワーアップ」や「『超帯電状態』への変化」、原作での連続攻撃などから「二段攻撃」などを持っていたかもしれないと思うと残念になるカードです。
イラストには『ジンオウガ』と切っても切れない共生関係に落ち着いている『雷光虫』も描かれており、原作の設定をキチンと意識したものに仕上がっています。
お次は私が一番好きな禁忌モンスターである『モンスターハンター』で登場した『黒龍ミラボレアス』が『焼却するもの、ジアトラ』のイラスト違いで登場です。
ここ数年前までは公式から情報公開も一切されておらず、数多の攻略本にすら詳細が記載されたことがなかった禁忌級モンスターです。
イラストのテイスト的に公式から初めて情報解禁が行われた『モンスターハンターワールド:アイスボーン』にて再登場した『黒龍ミラボレアス』でしょう。
設定としては『世界の全土をわずか数日で焦土へ変える。』レベルのモンスターであり、モンスターハンター世界においても存在そのものが伝説化しているモンスターです。
何故か6マナ6/6といった設定とは裏腹の貧弱なスタッツを引っ提げて登場ということで、物凄い肩透かしを食らったようなカードです。
イラストは非常に素晴らしく、背景から考察するに『黒龍ミラボレアス』の『業火』によって一夜にして滅ぼされた「シュレイド王国」でしょうか。
ただし上記の『海竜ラギアクルス』や『火竜リオレウス』よりもスタッツが下です。
Secret Lair x Monster Hunter The Monsters II
『モンスターハンター4』の看板モンスター『黒蝕竜ゴアマガラ』が『穢れた血、ラザケシュ』のイラスト違いで登場です。
デーモンのみなのがちょっと謎ですが、まあデーモンぽいので良いでしょう。
能力はまあ『穢れた血、ラザケシュ』なので使いやすくて、統率者でも全然使っていけるクリーチャーです。
このカードもオリジナルカードであれば裏面に変身する『天廻龍シャガルマガラ』や『狂竜ウィルス』カウンターなど色々面白そうなギミックが搭載できて、楽しそうなカードになっただろうに残念でなりません。
イラストは本当に素晴らしく、難しそうな翼の表現とかも美しくてコレクションとしては非常に素晴らしいカードです。


『モンスターハンター3G』の看板モンスター『砕竜ブラキディオス』が『嵐呼びのカラマックス』のイラスト違いで登場。
『嵐呼びのカラマックス』がタップ状態であれば、各ターン1度だけではあるもののインスタント呪文をコピーできます。
単純にドロースペルをコピーするだけでも面白いですし、打ち消し呪文をコピーできればほぼほぼカウンター邪魔されることは無いでしょう。
統率者として使用してもかなり面白いカードですし、個人的にはオススメできる統率者です。
『モンスターハンター2ndG』の看板モンスター『迅竜ナルガクルガ』が『ネコルーの女王、ワシトラ』のイラスト違いで登場。
見た目がネコ科に近い見た目の竜なので、ワシトラが抜擢された感じでしょうか。
トークンを生成する能力がイメージとマッチしないので、完全にイラストからの採用でしょう。
オリジナルカードであれば『迅竜ナルガクルガ』が持つ隠密性や俊敏性、毒持ちといった観点から、色々な能力が盛れそうであっただけに非常に惜しく感じます。
ゲーム中では高速ステップによる回り込みなどを多用するため、MTGのゲーム内にある「側面攻撃」なんかは非常にマッチしたキーワード能力だったでしょう。(強いかどうかは置いといて)
イラストは例にもれず素晴らしく、眼が赤く光っていることから怒り状態であることが確認でき、残光が残る表現が『ナルガクルガ』の俊敏性を表していて非常にグレートな出来栄えです。
因みに襲われているのはケルビです。


『モンスターハンターワールド:アイスボーン』の看板モンスター『冰龍イヴェルカーナ』が『映し光るもの、アマレス』のイラスト違いで登場。
能力は『冰龍イヴェルカーナ』のそれとは全く結びつきそうな要素がないため割愛します。
こちらも『迅竜ナルガクルガ』同様、見た目のみで判断されたイラスト差し替えカードでしょう。
オリジナルカードが用意されていれば、『冰龍イヴェルカーナ』が持つ「氷の鎧を纏う」能力や「過冷却」などが再現されていたでしょう。
自己能力で強化やタップによるロックなどで「凍結」能力を再現できたりと、MTGの能力再現の高さから期待ができたモンスターだけに残念です。
Secret Lair x Monster Hunter The Hunt
『モンスターハンターライズ:サンブレイク』の看板モンスター『爵銀龍メル・ゼナ』が『盲従』のイラスト違いで登場。
ゲーム内の設定で『噛生虫キュリア』という飛翔生物を配下として使役していることから『盲従』が抜擢されたのでしょう。
オリジナルカードであれば「劫血やられ」の再現で、「-1/-1」カウンターをばら撒いて敵クリーチャーを弱体化したりする能力などが登場したかもしれません。
イラストも原作ゲームの「吸血鬼」をモチーフとしたデザインを余すことなく再現しており、文句のつけようがありません。
文句をつけるところはカードの再現度のみです。
『モンスターハンター2』の看板モンスター『鋼龍クシャルダオラ』が『断絶』のイラスト違いで登場。
『鋼龍クシャルダオラ』の「暴風」をバウンス能力で再現といったところでしょうか。
個人的な解釈としては『鋼龍クシャルダオラ』がバウンスを行うこと自体はかなりマッチしてるので悪くないチョイスです。
オリジナルカードがあれば同じくバウンス能力を持っていた可能性もありますし、「龍風圧」の再現もされていたでしょうか。
イラストも申し分なく、一緒に写っているハンターが弓装備かつレイア装備なのもポイントが高いです。
『モンスターハンター2』で初登場した武器種ですし、オープニングでも性別の違いはあれど同じ装備構成で暴風林の中、戦う描写がありましたから非常に再現度が高いと言えます。
『モンスターハンターライズ』の看板モンスター『怨虎竜マガイマガド』が『村の儀式』のイラスト違いで登場。
何故、『村の儀式』で収録されたかはわかりません。
オリジナルカードが存在した場合は、「悪逆無道」と評されるほどの猛攻で獲物を追い詰める様からかなり前のめりによったデザインになっていたでしょうか。
また『モンスターハンターライズ』では「操竜」と呼ばれる独自のギミックが存在するため、カード化にあたりその辺の再現が行われていた可能性もあります。
イラストから予想するにNintendo Switch『モンスターハンターライズ』プロモーション映像にて咬ませ犬にされた『飛雷竜トビカガチ』再現でしょうか。
『モンスターハンターポータブル』で初登場したモンスター『黒狼鳥イャンガルルガ』が『ミジウムの迫撃砲』のイラスト違いで登場。
選出理由はわかりませんが、予想をするに『黒狼鳥イャンガルルガ』の「火球」の再現でしょう。
また「超過」による火力アップは『傷ついたイャンガルルガ』の攻撃性の高さを表現しているとも受け取れます。
『黒狼鳥イャンガルルガ』が分類されている「鳥竜種」という枠組みの中では、非常に強力で好戦的かつ残忍な種としての位置づけです。
また戦闘狂のため「歴戦の個体」と呼ばれる戦闘に生き残り続けた『傷ついたイャンガルルガ』といった特別な個体が用意されるなど、登場作品内でも割かし生態系の部分で丁寧に描写されているモンスターでもあります。
オリジナルカードが存在していれば、かなり前のめりなカードデザインとして登場していただろうと予測できますが、その他にもカードの上位レアリティバージョンにて『傷ついたイャンガルルガ』が描かれた特殊なバージョンも存在していたのではないかという妄想が捗ります。
イラストにも嘴に傷があることから『傷ついたイャンガルルガ』を意識してデザインされているようにも見受けられます。
『モンスターハンター4G』のメインモンスター『千刃竜セルレギオス』が『歯と爪』のイラスト違いで登場。
カード名がそのままということで『千刃竜セルレギオスの足爪』と『蒼火竜リオレウスの牙』といったところでしょうか。
カード性能は文句なしのため統率者戦でも使用されている非常に優秀なカードです。
イラストにて『蒼火竜リオレウス』との交戦が描写されていますが、これはゲーム作中でのムービーで描かれた『千刃竜セルレギオス』と『蒼火竜リオレウス』の縄張り争いの再現でしょう。
オリジナルカードで『千刃竜セルレギオス』が登場していれば、作中での「裂傷」の再現として行動(タップ、アンタップ)するたびにタフネス値へのマイナス修正を行うカウンターなんかになっていたかもしれませんね。
Secret Lair x Monster Hunter The Hunters
『レックス装備』を身に纏ったハンターが『堂々たる撤廃者』のイラスト違いで登場。
雪山が描かれていることから『轟竜ティガレックス』がメインモンスターを飾った『モンスターハンター2nd』からの出典でしょう。
序盤装備として『レックス装備』をシリーズで纏めると「耳栓」スキルが発動するので、手に持っている「双剣」とは相性が良いです。
もしかしたら装備スキルの構成を考えて、相性の良い武器を選択したのかもしれません。
『EXラヴィーナα装備』を身に纏ったハンターが『古術師』のイラスト違いで登場。
『EXラヴィーナα装備』では「抜刀術[技]」や「納刀術」、シリーズスキルにて「冰龍の神秘」が発動することから大剣が抜擢されてるのでしょう。
こういったコラボカードでキメラ装備が選ばれることは無いでしょうから必然的に一式装備が選ばれるわけですが、その中でもキチンと装備にあった武器種をチョイスしているのには感激します。
『ナルガS装備』を身に纏ったハンターが『不気味な腸卜師』のイラスト違いで登場。
初登場した『モンスターハンター2ndG』では『ナルガS装備』しか存在しませんでしたが、後の作品ではデザイン共通の『ナルガ装備』が登場しました。
装備のセクシーさからこれを作成する男性プレイヤーは多かったことでしょう。
発動スキルも「回避距離UP」と「体術2」なので、ライトボウガンによる回避をメインとした運用を意識したカードデザインでしょう。
『モンスターハンター4』以降の『レウス装備』を身に纏ったハンターが『帝国の帳簿兵』のイラスト違いで登場。
『ブラキ装備』と『ゴア装備』をそれぞれ身に纏った二人のハンターとパーティーを組んでいるイラストが描かれています。
『帝国の帳簿兵』は統率者戦でも活躍するカードですし、持っておいて損はないカードです。
『ゼクス装備』を身に纏ったハンターが『ラムホルトの勇者』のイラスト違いで登場。
『ゼクス装備』で発動する「連撃の心得」を意識してのランス装備でしょうか。
『ラムホルトの勇者』は統率者戦に於いて、意外といぶし銀な活躍をします。
放っておくと割ととんでもないサイズになりますし、アンブロ化して圧力をかけられるだけでも相当厄介なカードです。
バンドル購入プロモ
『モンスターハンターダブルクロス』のメインモンスター『天彗龍バルファルク』が『太陽の指輪』のイラスト違いで登場。
バンドル購入特典のみでしか入手経路がなく、競争力が高そうなカードです。
終わりに
如何だったでしょうか。
なんとなくコラボすることが予想できた作品でしたが、いざ蓋を開けてみると少しガッカリな内容だと感じた方も多いでしょう。
今回は昨今の他のコラボ作品と異なり、オリジナルカードが一枚もなく不完全燃焼で終わった感じがあります。
『モンスターハンター』とのコラボがこのような形で消費されてしまったことが残念でなりませんが、ここは諦めるしかないでしょう。
『モンスターハンター』は『ファイナルファンタジー』に及ばずとも、作品数や登場キャラクターが多い作品です。
スタンダードセットで登場していれば、今回カード化が叶わなかったモンスターやハンター、装備などが見れたでしょうね。
もしまだこの先の展開があるなら期待して待ちたいです。
まあ無いでしょうがね・・・。



































