皆さん、こんにちは。
事前情報としてコラボ商品の内容が発表されるという話がありましたが、この度遂に『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』で登場する一部カードの性能が公開されました。
主に統率者デッキとそこに入ってくる統率者カードの情報のみの公開でしたが、カード性能が気になって仕方がないプレイヤーも多かったと思うので今回は簡単ではありますがまとめていきたいと思います。
また現在公開されている情報や今回を機にマジックザギャザリングを始めてみたい方用の記事も併せて載せておくので興味があれば覗いてみてください。
【統率者/EDH】『マジック:ザ・ギャザリング』と『ファイナルファンタジー』のコラボレーション始動!これを機にMTGを始めたい人は準備をしよう【MTG×FFコラボ】
それではいきましょう。
※今回も青黒家の食卓様より画像引用
現時点(2025/02/18)で発表された『統率者デッキ』は4種類


現在発表されているの統率者デッキは4種類です。
これから数が増えるのか、はたまた4種類で打ち止めなのか・・・。
通常弾で考えると統率者デッキ数が4種類というのはおかしくないので、もしかしたらこれで打ち止めかもしれません。
今回は主人公サイドから4人のキャラクターが抜擢されています。
この発表を見て疑問に思ったのは、悪役サイドのカードが表に出ていないこと。
『指輪物語:中つ国の伝承』では悪役サイドからもデッキが作成されていたので、今回の抜擢には少し驚きました。
まあ主人公サイドにも魅力的なキャラクターが大量にいるわけですから、入る余地が無かったのかもしれませんね・・・。
ただ一縷の望みがあるとしたら、ここから敵側サイドのデッキがもう4種類出る可能性です。
『ファイナルファンタジー』の世界では、主人公側のみならず悪役側も魅力的なキャラクターがわんさかいるのでもしかするともしかするかもしれません。
商品体系ですが、基本的な通常版の統率者デッキとコレクターズエディションと呼ばれる収録カード全てが『サージFoil』仕様になっている高級版統率者デッキの2種類が用意されています。
それぞれ通常版が70ドル、コレクターズエディション版が150ドルとのことなので購入される方は資金を用意しておきましょう。
基本的に統率者デッキは発売してからほぼ再販がかからないような商品なのでスタートダッシュが肝心です。
ただ今回のコラボはコラボ先がPVに登場したりとかなりPRに力を注いでいるので、供給量は普段よりも遥かに潤沢である可能性も否定できません。
構築済デッキの顔である『コマンダー』達をご紹介

速攻
これが戦場に出た時、あなたがコン卜ロ一ルする装備品最大1つを対象とし、それをこれに付ける。
これが攻撃するたび、あなたがコン卜ロ一ルする装備している攻撃クリ一チャ一1体につきカードを1枚引く。その後、これのパワーが7以上なら、宝物トークンを2個生成する。
『ファイナルファンタジー7』から主人公であるクラウド・ストライフが登場。5マナ4/4のナヤカラーの統率者です。
『速攻』持ちで、自身が戦場に出た際に自分がコントロールする装備品を無条件で装備するETB能力を持ちます。
5マナと重いですが、ETB能力で装備コストを無視して装備品を装着できるのは非常に有難く、『速攻』持ちのためブリンク能力との相性も良く、構築の仕方によっては状況に応じて装備品を変えていける柔軟な対応ができるクリーチャーとして使用することが可能です。
また仮にブリンク軸とした場合、装備品の付け替えor統率者を除去から守ることといった二つの使い方が可能なため意外と場持ちが良くなっていく可能性があります。
装備品自体はクラウドでは用意できないため、プレイヤー側で何かしらの手段を利用して用意していく必要があるのが少々ネックでしょうか。
もう一つの能力は、クラウドが攻撃した際に装備品を装備している攻撃クリーチャーの数だけドローができ、その時にクラウドのパワーが7以上であれば宝物が2個生成されるというもの。
クラウド単体だけでも1ドローできるのは有難いですし、状況によっては更にドロー枚数を稼げる可能性があります。
この辺は少し前に登場した『ミラディンのために!』なんかと非常に相性が良いですね。
装備品関連のカードはここ最近もずっと出続けているので今後も将来性があるテーマだと言えます。

あなたのターンの戦闘開始時に、あなたがコン卜ロ一ルするクリ一チャ一2体を対象とする。あなたは前者に乗っているカウンター1つを後者に移してもよい。
あなたがコン卜ロ一ルする1体以上のカウンターが乗っているクリ一チャ一がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引き、増殖を行ってもよい。これは各ターンで1回のみ行える。
『ファイナルファンタジー10』から主人公であるティーダが登場。3マナ3/3のバントカラーの統率者です。
ティーダは少々トリッキーな能力の持ち主で、あなたのターンの戦闘開始時にクリーチャー2体を対象とし、前者に置かれているカウンター1つを後者に移すことができます。
この能力は+1/+1カウンターを移動するのであれば1つしか移動できないのであまり有難みは無いですが、『飛行カウンター』やその他諸々の特殊なキーワードカウンターも存在しているため、油断ならない能力でもあります。
移動するのも自身の戦闘開始時という緩い条件なのでおまけとして見るのであれば割かし破格であると言えます。
また恐らくメインであろう下の能力は『あなたがコン卜ロ一ルする1体以上のカウンターが乗っているクリ一チャ一がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引き、増殖を行ってもよい』とあるので、基本的にはカウンターを乗せたクリーチャーでガンガン殴っていけというコンセプトでしょう。
カウンターの種類に関しては明記されていないので乗っていればなんでもオーケーです。
戦闘ダメージさえ与えることができれば、1ドロー+増殖が付いてくるので自軍強化も捗るし、青が入っているため打ち消し等の防護手段の確保ができるのも有難いでしょう。
チームで戦いながら、場合によっては相手を翻弄できる面白い統率者です。

あなたのターンの戦闘開始時に、カードを2枚切削する。これはターン終了時まで飛行を得る。
これがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたは(2)を払ってもよい。そうしたとき、あなたの墓地からパワーが3以下のクリ一チャ一カード1枚を対象とし、それをタップ状態で戦場に戻す。
『ファイナルファンタジー6』からティナ・ブランフォードが登場。3マナ3/3のマルドゥーカラーの統率者です。
自身の戦闘開始時にカードを2枚切削し、ターン終了時まで『飛行』が得られます。
個人的にはこの能力かなり強力だと思っていて、自分のターンに毎回墓地肥やしができ、かつ『飛行』を得ることで統率者ダメージを刻んでいけるのは非常に◎です。
カラー的にもリアニメイトなどの墓地利用が簡単であり、強力なデカブツを採用できることからもデッキ構築するのが面白そうな統率者だと感じています。
またティナがプレイヤーに戦闘ダメージを当てるたびに無色2マナを払うことで、パワーが3以下のクリーチャーをタップ状態でリアニメイトできます。
一つ目の能力と非常に噛合っており、単体で完結しているのがイラスト同様美しいです。
パワーが3以下でもシステムクリーチャーとして強力なクリーチャーはいくらでもいますから、構築する上でこの上ない拡張性を発揮してくれそうな統率者です。

警戒
各終了ステップ開始時に、このターンでプレイヤー1人が4点以上のライフを失っていたなら、あなたはカードを1枚引く。
あなたがマナ総量3以上のクリ一チャ一でない呪文を唱えるたび、これは各対戦相手に2点のダメージを与え、あなたは2点のライフを得る。
『ファイナルファンタジー14』からヤ・シュトラ・ルルが登場。4マナ2/4のエスパーカラーの統率者です。
まさかのオンラインゲーム限定のFF14からの登場です。
ヤシュトラ自体はAC版DFFなんかでも稼働初期から登場する人気キャラクターなので人選に不満はありません。
FF14はかなり長い時間遊んだ(現在は休止中)ゲームで、非常に面白い作品なのでMTGに登場してくれたのは本当に嬉しいです。
現在もサービスが続いており、世界的にも人気のゲームですので興味がある方は是非やってみて欲しいです。
さて肝心のカードの性能ですが『各終了ステップ開始時に、このターンでプレイヤー1人が4点以上のライフを失っていたなら、あなたはカードを1枚引く。』ということから、4人で対戦している場合は最大で4枚のドローが可能ということです。
これは戦闘ダメージや能力によるライフルーズでも誘発するため、かなり容易い条件と言えます。
また下の効果で『あなたがマナ総量3以上のクリ一チャ一でない呪文を唱えるたび、これは各対戦相手に2点のダメージを与え、あなたは2点のライフを得る。』とあるので、基本的にはノンクリーチャースペルによるライフルーズを各対戦相手に仕掛けていく統率者ということになるでしょう。
エスパーカラーであることから強力な呪文は選び放題ですし、マナ総量の重いピッチスペルなんかも存在するため、割かしそれっぽい形にデッキを構築するのは難しくないでしょう。
ただ上の能力を誘発させるためには下の能力を二回誘発させる必要があるため、最低でも2枚の呪文とマナが必要になります。
手札消費が激しそうに見えますが、複数人存在する場合のみはドロー枚数の方が上回るので初めのうちはそこまで心配する点ではないでしょう。
ただ赤が入っていないため基本的にはスペルによるバーンダメージは稼ぎにくいので、打ち消しやドロー呪文、エクストラターンなんかを利用しつつ柔軟に立ち回る必要があります。
使用する呪文によってはライフルーズとゲイン、上手くいけば複数枚ドローまでできるので使いこなすとかなり面白い統率者になるのではないかと思っています。
おわりに
如何だったでしょうか。
前回発表されていたイラストに関してはカード性能等まだ公開されていませんので今後の情報を待ちたいです。
SNS上の反応を見るに、マジックザギャザリングユーザー以外にも非常に反響が多いことから今回のコラボはかなり注目度が高いと思われます。
スタン利用可能、それとは別に統率者デッキも発売することから新規獲得に注力していることが見て取れます。
場合によっては品薄も考えられるので欲しい人はなるべく早く手を打っておいた方が良いかもしれません。
逆にウィザーズ側は今回のコラボで新規層を取り入れて欲しいため、なるべく商品供給を安定させて欲しいと思います。
またこれから特殊アートのカードも公開されてくると思うので今から非常に楽しみではありますが、人気キャラクターなんかは高額化しそうな雰囲気があるので心配な部分もあります。
一先ず続報を待ちましょう。